MIKE & THE MECHANICS / M6

(1999)

 マイク&ザ・メカニクスの6枚目(ベストを含む)のアルバムで、邦題はシンプルに『マイク&ザ・メカニクス』。
 考えてみれば、ジェネシスが大成功を収めた後の充電期間中のマイク・ラザフォードを中心としたパートタイムバンドだったのに、アルバムを出すたびに大ヒットという意外な(?)結果を残してしまい、本家にも匹敵するスケールの大きなスタジアム級のバンドになってしまった感がありました。そこで一旦ベスト盤を出して、それまでの活動を総括し、このアルバムでは原点に立ち返ろうという思いがあったのかもしれません。非常に肩の力の抜けたサウンドを聴くことができます。
 とは言っても、安っぽいお手軽感はまったくなく、ちゃんと端正な楽曲を取りそろえているところはサスガです。冒頭の「WHENEVER I STOP」からして、実に自然体。イントロのアコースティックギターのストロークから、このバンド最大の魅力である‘フツーっぽさ’全開で、ポール・キャラックの余裕のヴォーカルが炸裂します。続くシングル「面影を抱きしめて」も然り。アルバム中どこをとっても水準以上のデキです。
 このように、サウンド的には手抜きなど感じられないんですが、微妙なのはジャケットデザイン。前作のベスト盤に描かれたガソリンスタンドの店員の絵をそのまんまコラージュした安易なデザインです。オリジナルアルバムのジャケをあしらったベスト盤はよくありますが、逆パターンはやめて欲しかったですねぇ。(苦笑)

2005/12/01


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