CANNONBALL ADDERLEY / SOMETHIN' ELSE

(1958)

 キャノンボール・アダレイ(as)名義のこのアルバムはブルーノートの大ヒット作です。
 ただ、これが果たしてキャノンボールの代表作かというとちょっと首をかしげたくなってしまいます。それは、このアルバムが契約上の問題でマイルス・デイヴィス(tp)名義になってはいないものの、マイルス主導のアルバムと言って差し支えないからです。
 じゃあキャノンボールは名前だけかというと、そんなことはありません。マイルスのリリシズム溢れるミュートトランペットとは対照的な、伸びやかで暖かいアルトの音色が印象的な1曲目「枯葉」はモダンジャズ史上でももっとも人気のある1曲です。
 でもキャノンボールの真骨頂はやはり、ファンキージャズです。そっちを聴かないと彼の魅力は語れません。これはやっぱりマイルスのアルバムってことで。
 

2002/04/28


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