SWリプレイ
第四話「エルフのために、お前等エルフをやめろ!!」


ハークス 筋肉魔法使い。魔法より殴ったほうが絶対痛い。
ジン ラーダ神の気まぐれで神聖魔法が使える神官。きっと何かの手違いだろう。
ウィン 無骨な武器を両手もちにし、強力な一撃を夢見る女エルフの戦士。
パリス 戦闘で必ずクリティカルを出す修羅。シーフらしさを極限までダウン。


外は綺麗な青空……の対極にいるような雨雲。ジメジメ度高し。が、ここにそれ以上の不快指数を高くする奴らがいた。
彼らのコンディションは、マスターと違い、なぜか高い。


GM さて、前回の終わりは覚ええいるかな?

パリス 確か…エルフの森がピンチだったような気がする。

ジン 気のせいじゃん(笑)

GM 
気のせいにするなぁぁぁぁ!!!!

ウィン はいはい。半分忘れてる…というか、忘れてる所もあるかもしれないんで、そこんところ説明よろしく。

GM はいはい。君達は前回、ちょっと特殊な野望に燃えるエルフの若者を救出すべく、ダークエルフと悪党の洞窟に潜り込み、苦戦しつつも、エルフの冒険者仲間との協力で救出に成功。

ハークス ……あれ?

GM どうした?

ハークス 
苦戦したっけ?(笑)

GM データ上では苦戦するはずなの!!

(一同爆笑)

GM まあ、依頼を達成して帰ってくると、依頼人にしてウィンの婚約者の「サイレン」が君達に再度、仕事を依頼したいといってきたのでした。その内容が「今、私達の森が大変な事になっているんだ」というところで終わったんだよ。

ジン そうだったよね…たぶん…

ハークス そうだったね…確か…

ジン・ハークス 
(ハモリ)…ホントにそうだったっけ?(笑)

(一同爆笑)

GM 
うッがぁぁぁぁぁぁ!!!!!本当にこういうストーリーなの!!

パリス はいはい。で、オレ等その依頼受けたんだっけ?

GM 受けてくれよ。

パリス なら詳しい内容を話してくれよ。

GM いいだろう。サイレン君は道中で君達に事情を話してくれる。

ジン 道中って…ボク達もう移動中?

ウィン まあ、アタシの故郷だから、どの道引き受けるけどね。

GM おっと、忘れていた。前回の冒険の経験点をあげよう。1000点にモンスターの25点を入れて1025点。

パリス レベルは上がらん。

ジン ファイター技能をあげるか…いや、プリ−スト技能のために残しておこう。

GM 誰も上がらないね。じゃあ、森につきます。

ハークス …オレ達、事情を話してもらえたっけ?

GM おっと忘れてた。サイレン君が事情を話してくれるよ。

サイレン 「『ユニコーンの森』にあるエルフの集落は通常、植物の上位精霊「トレント」の力で守られているのだ。」

ハークス 「メイズウッド」の魔法か。かなり高レベルだな。

サイレン 「まあな。われわれの族長はかなりの使い手だ。他のエルフの集落からも一目置かれる賢者にして偉大な精霊使いだ。」

ハークス ほう。その集落にまともな奴がいるとは驚きだ。(笑)

ジン 
住人が「戦士志望のエルフ」「ダークエルフ志望のエルフ」「変態エルフ」「頑固一徹エルフ」だもんね。

サイレン 「それに関する回答はノーコメントだ。
変態といわれるのは心外だが、嬉ことがあるとつい我を忘れて、直情的に行動してしまうのも事実。」

パリス 
直情というか欲望だろ(笑)

サイレン 「ノーコメントだ。話を戻そう。迷いの森はそこに入った者を無差別に迷わせる。しかし、このユニコーンの森は我々エルフのユニコーンなどの幻獣。自然崇拝のドルイド、ラムリアース国の森林警備隊など、多数の人間が共存している。彼らまで無差別に迷わすのはお互いの不義の元だ。」

ハークス おお。いろいろ考えてるぞ、このエルフ。


通常、森の中で生活するエルフは、人間などの侵入者を問答無用で追い返す、もしくは排除します。「人間側(国家)の都合」を考えるエルフというのは大変珍しいものです。


サイレン 「そこで、われわれの村では定期的にパトロールをして、誤って迷いの森に入った者を救出しているのだ。」

パリス で?どんな問題が?

サイレン 「何でも恐ろしい化け物が、迷いの森の範囲ギリギリに出現したらしい。」

ハークス 恐ろしい化け物?魔獣か?幻獣?

ジン ドラゴンとか?

ウィン ドラゴンなら今ごろこの森は焼け野原だよ。

サイレン 「いや。魔獣なら我々エルフの力で撃退する事が可能だ。わが村には上位精霊の力を借りられる術者が数名いるからな。」

ハークス そんな高レベル者が何とかできない化け物を、オレ等に何とかしろと?

サイレン 「ああ、大丈夫だ。私の推測どうりなら君達なら、必ず出来る。」

ハークス その根拠は一体…

GM さて、君達10人は1日半の行程でラムリアース国の南に広がる『ユニコーンの森』に付いた。

ジン 10人?ああ、新米'ズも付いて来ているんだ。

GM ふっ。彼らだってレベルが上がっているのだ。もう新米とは呼ばせない。

パリス どんだけ強くなったの?

GM ドワーフのプリ−スト技能が2になった。エルフのシャーマン技能が2になった。シーフのレンジャー技能が2になった。

ジン 
ふっ。まだまだだね。(笑)

ハークス オレ等とかわらねえよ。(笑)



GM さて、数日旅をしてユニコーンの森に入りました。一応、一般人立ち入り禁止ですが、森林警備隊に見つからなければ大丈夫なので、気にしないでください。

ジン 見つかったらどうなるの?

パリス 決まっているだろ。『大丈夫』じゃなくなるんだよ。(笑)

GM 途中、森の一角でサイレン君が「サイレント・スピリット(精霊語)」何か儀式めいたことをやって森に入ります。OVAロードスの「迷いの森」のような感じの儀式ね。(知らない人はごめんね)説明では一応「迷いの森」に迷わないようにという事です。

ハークス ふむふむ。よく分からないがいいだろう。古代語魔法じゃないし。

ジン 当然、神聖魔法でもない。(笑)

GM (ウィンにそっとメッセージを書いたメモ用紙を渡す。)

ウィン (メモを読む)????なにこれマスター?

一同 ???

GM 周りに見せないでね。その内容を認識しておいてくれれば言いというだけの事。

ウィン はい。分かりました。

ジン なになに?

GM み・る・な!!

ハークス ま、いずれ分かるだろ。

ジン むむむ…知識神の神官なのに…

パリス 知識神の神官は『パパラッチ』か(笑)

ハークス 懐かしい固有名詞だな。(笑)

GM さて、君達がさらに森を数時間歩くと、やがて開けた場所につきます。そこには幾つかの家があり、のどかそのものです。

パリス ふう。やっと到着か…

GM ただ広場に数人の人が倒れています。よく見るとそれらは全部エルフのようです。

ハークス なに!?

パリス 襲われたのか。

ジン 生きてるのかな?

GM あたりに争った後はなく、血が飛んだような形跡もありません。よく見ると胸がかすかに上下している。

パリス 何人ぐらいいるの?

GM 14、5人ってところか。

ハークス 魔法?長時間眠らす魔法なんて…

パリス 精霊魔法の「スリープ」がある。ただアレは個人用だから…

ウィン (笑いをこらえている。)

パリス ??どうした。ウィン?

ウィン (笑いつつも首を振り)いや、なんでもない…

一同 ????

GM と、君達が慌てていると、サイレン君が大声で言います

サイレン 「サイレン・フォレス。ただいま帰りました!!」

ウィン以外一同 あん??

GM と、地面に倒れていたエルフがむっくりと起き上がります。

エルフA 「お、サイレンか。早かったな。」

エルフB 「あれ、そっちの人間達はお客さんかい?」

エルフC 「おお、人間なんてここ150年見た事なかったぞい」

一同 ……あ…あれ?


実はウィンに渡したメモには『これからおこる事は、このエルフの村では日常的なことです』と書かれていたりする。


GM と君達にエルフたちはにこやかに近づいてきます。サイレン君が説明します。

サイレン 「別にアレは異常でもなんでもない。いつもの日常風景だ。」

ハークス はい?

エルフA 
「森は蒸し暑いからな。こんな時に部屋の中にいたら干からびてしまうよ。はっはっは〜」

エルフB 
「そうそう、日陰の大地って冷たくて気持ちいいんだよね」

ハークス ………

パリス 何も言うなハークス。口に出さなくても分かる。オレ達も同意見だ。

ハークス ……危機管理能力が…

パリス 
言うな!!オレのエルフへの認識が変わる!!(笑)

(一同爆笑)

ジン ホントにこの森が危険なんだよね…

ハークス 
この村のせいで危険なんじゃないかと思うんだが。

パリス 同意見だ。

GM さて、ウィンと村人の簡単な挨拶が済んだら、サイレンが長老に会うように言います。

サイレン 「さて、仕事の話もある。長老に会ってもらうぞ」

ジン そういやさ。ボク、ドワーフだけどいいの?

サイレン 「大丈夫だ。うちのエルフは異種族にも友好的かつ開放的だ。」

ハークス で、ダークエルフか…(笑)

パリス ハーフエルフにも友好的か?

サイレン 「もちろんだ。我が村のハーフエルフは迫害とは無縁の存在だぞ」

パリス この村にハーフエルフがいるのか?

サイレン 
「いない。前はいたんだがな。前に来客があったのが200年程前。200年もたてば、ハーフエルフは寿命で死んじゃうし。」(笑)

ハークス その発言実はすっげぇシュール…

GM さて、そんな事をしていると一軒の家の前につきます。

ジン あれ?エルフって木の上に住んでるんじゃなかったっけ?

GM 公式のワールドガイドではちゃんと家に住んでいるらしい。

ジン ふ〜ん。そうなんだ。まあいいや、早速長老さんに会おう。

GM サイレンが扉をノックすると中から「入れ」という声が聞こえる。

パリス 声はどんな声?

GM 厳かな感じで、少し威厳を感じるね。

パリス 良かった。まともなエルフだ。

GM サイレンが扉を開けると。中には他にも数人のエルフがいる。その内の1人が椅子から立ち上がる。

サイレン 「ただいま戻りました長老」

ハークス 長老か。どんな奴?

GM うん。君達でも分かる、
「ただものではない」雰囲気を身にまとっているエルフだ。他とは少し違うね

ハークス ほう、こいつは…

パリス むむ…出来る。って感じ?

GM うむ。全体的な雰囲気はそんな感じだ。
ただ…

ハークス なんか嫌な言葉がつくらいしぞ。(笑)

GM 
アロハ着てる。(笑)

長老 (右手を上げて明るい声で)「ハロ〜〜〜〜」


一同 (爆笑)

パリス 
騙されたァァァァァァァァァァァァ!!!!!(笑)

ハークス 
おおよ。こいつは確かに「ただもの」じゃねぇよ!!だから許せん!!(笑)

ジン (悶絶中)か…亀仙人…エルフの亀仙人…(分かると思うがドラ○ンボールです。)

長老 「あ、彼らが冒険者?ラッキ〜。今マジで彼らに相談しようと思ってたんだよ。」

ハークス 落ち着け…これは夢だ。夢なんだ。オレの学者(セージ)技能が声高らかに言っている……

パリス 
(機械チック声で)「エルフ ニ ガイトウスル シュゾクデハ アリマセン」

ウィン じゃあアタシは何?(笑)

ハークス (深呼吸)ス〜〜〜ハ〜〜〜。さて、族…ゴホン…
老人!!

一同 (爆笑)

ジン どうやらハークス兄者は、彼をエルフ族とは認めたくないらしい。(笑)

ウィン もはや呼び方は一個人。(笑) 

ハークス 老人(笑)。仕事の話をしよう。オレ達に何か頼みたい事があるんだったな。

GM それを聞くと族長はシリアスな顔になる。

族長 (真面目な顔になって)「ああ、話を聞いていると思うだろうが、今森に危機が迫っておる。我々には奴らに対抗する手段がない。そこで諸君にお願いするのだ」

パリス 奴ら?複数なのか?

族長 「そうだ、奴らはまだこの森には危害を加えてはいないし、くわえる事もできないだろう。しかし、この森のほかの住人に被害が出ることは明らかじゃ。奴らには躊躇も良心もない」

ジン ほうほう。

ハークス なかなか深刻な様子じゃないか。で、奴らとはなんなんだ?魔獣か?まさか悪魔とか?

ジン そんな化け物相手じゃ勝てる気しないよ。

族長 「心して聞け。奴らはなんと…(一瞬の沈黙)…
ゾンビなんじゃ!!」

一同 …………………(沈黙)

一同 (爆笑)

パリス …あ…
アホかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

ハークス 
何処が脅威じゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

族長 
「なにぃぃぃ!?あいつ等腐ってるんだよ。なのに動くんだよ。こんなの普通いないよ」

ウィン (悶絶中)あんたは、私を笑い死にさせる気かぁ……

パリス あんなザコ、炎の上位精霊イフリートの魔法で一発じゃん。

エルフA 「なんと、森の中で炎の魔法など言語道断」

パリス じゃあ、風の上位精霊ジンの「ウインドストーム」!!

GM エルフの1人が顔を青ざめながら言うね

エルフB 「そんな!?恐れ多くも上位精霊に、生ゴミを吹き飛ばせなんて命令できるわけないじゃない」

パリス じゃあ戦乙女の「バルキリージャベリン」は!!

エルフC 「あの高貴で美しい戦乙女の装飾品(槍)を腐汁で汚すなど、なんたる冒涜」

パリス 後、攻撃魔法は…ノームの…

GM むこうで、3頭身にディフォルメしたエルフが、ノームにしがみついて、目に涙ためてプルプル首を振ってる。

パリス ……(深いため息)はぁ〜

ジン 
みんな、この森のエルフを知った時から、彼等にまともな価値観を期待するのが間違っているって。

ハークス オレ等はこんな理由で命をかけるのか…

ジン つらい職業だね。(笑)

パリス 覚悟はしていたんだけどね。もっと別の意味でつらいと思っていたよ。(笑)

ウィン (悶絶から立ち直り、息を整えてる)は〜〜〜〜は〜〜〜〜…なにがすごいって、パリスの言葉にGMが即答しているところだよ。(笑)

GM このツッコミは全部予想していました(笑)

ハークス で、老人(笑)。オレ達に何をしてほしいんだ?

族長 「ゾンビを操っているやつらを退治してほしい。と、同時にラムリアースの森林騎士やドルイドにこの事を報告してほしいのだ。」

ハークス それで2パーティーいるのか。オレ達はどっちやればいいんだ?

GM どっちでもいいよ。ちゃんと二つシナリオ作ったから。

ジン 
お、用意がいいね。

GM ふっ。昔やったシナリオを二つ用意しただけだからな。

ジン 
……手抜きだね。

GM PCがシナリオを知らなければいいんだよ。

ウィン 新米ズ(仮)はどっち行く?(笑)

GM NPCに決めさせるなよ。

ハークス ……報告に行く方のシナリオ知ってるぞ。

GM はい?

ハークス あの、小イベントいくつもある奴だろ。

GM やったことあったっけ?

ハークス 
うん。たしか、制限時間内にドルイドやパトロール隊を探し出すんだろ。(笑)

GM 
……突然、新米ズのライアン君(シーフ)が「僕等が報告に行くッス」と提案。エルフ達もそれを受け入れた。(笑)

一同(爆笑)

パリス いきなり行動的になりやがった!!

ジン 
ああ、ボク達もそっちにしようと思ってたのに〜(笑)

ハークス ジャンケンにしよう。(笑)

GM もう決まったの!!(笑)

ウィン はいはい。で、あいつ等は何処にいるか分かってるの?

族長 「うむ。森のはずれにある大木の木のうろだ。」

ハークス 何でそんなところにいるんだ?

族長 「あの木の下は洞窟になっておってな。白蝋化した死体がごろごろ転がっておるのだよ」

ハークス ……なんで木の下にそんな物があるんだ?

ジン 何で知っているかも気になる。

族長 「昔、面白がってワシが掘ったんじゃよ。20年くらいで飽きて放って置いたんだ。いやいや、死体は出てくるしすぐに石壁にあたるしでなあ…」

パリス 
なに、遠い目しながら、気さくに災いを振りまいてんだァァァァァァ!!!!!!

一同(爆笑)

族長 「当時、妻を病気で無くし、失意と共に己を試練に合わせようと、ひとり苦行に身をやつしただけじゃないか」

パリス 
飽きて放るような苦行なんぞするなぁぁぁぁぁぁ!!!!!

一同(爆笑継続)


一時中断


ハークス さあ、さっさとその洞窟に行こう。

GM オッケイ。小一時間ほど進むと言われた大木が見えてくる。

ウィン 速いね。

GM 導入で、またまた時間を食ったからな(笑)

ハークス お前のせいだろうが。(笑)

ウィン バトルアックスを両手もちにして、邪魔な枝をバッサバッサと…

パリス おい…エルフ

ウィン はい?

パリス 
…邪魔な枝をバッサバッサって…いいや、お前もあの村の住人だったんだな。うんうん。そうだな、それが合理的だよ。

一同(爆笑)

GM さて、大木の周りにはゾンビが5体ほどボケーッと突っ立ってる。一応、レンジャーの「不意打ちチェック」をするか。そっちに+4していいから。

パリス ヘ〜イ。ダイス目「8」で『16』

ウィン こっちは「5」だから『9』

GM (えっと…げ「11」が出た。モンスターレベル足して『12』。その差が『4』では、残念不意打ちは起こらないか)
むこうも君達に気がついたようだね。ぞろぞろと向かってくるよ。


よもや、言及する必要もないだろうが、この後「ターンアンデット」が見事にかかり、半数以上が逃走。残りはあっさりやられました。
シーン4−1「ゾンビだって怖いもん」


ハークス ゾンビってどういう奴?

GM 白蝋化していて衣服すら纏っていない。でも防御力が1高い。(笑)

ジン 強いゾンビなの?

GM うんにゃ。ただのゾンビが運良く固かっただけ。(笑)

パリス この洞窟は古代遺跡かな?

ウィン ただの墓地じゃない?

パリス こんな森の中に?

ハークス まあ、入ってみれば分かるさ。木のウロから降りられるんだろ。

GM はい、木のウロから下にポッカリと穴があいていて、木製のハシゴが下りている。

ジン ……底って深い?ドワーフの暗視で見るけど。

GM う〜ん。15m以上はあるね。落ちると痛いけど。なんで?

ジン 
……このままハシゴ取ったらどうなるだろう。(爆笑)

GM ……あ……

一同(爆笑)

パリス 
ミッションコンプリート!!(笑)

ハークス エッホエッホ!!(ハシゴを持ち上げるゼスチャー)

GM ほ、ほら、外に別動隊がいるかもしれない。

ハークス 大丈夫。森林騎士団が掃討してくれる。

GM あう…この中にハシゴになりそうな物はないからなあ……白蝋ゾンビを人間ピラミッドにして脱出を企てる。

一同(爆笑)

ウィン だいたい、ゾンビピラミッド一段が50cmと計算して30段以上が必要。計算すると…(計算中)…
400体以上必要(爆笑)

GM そんなにいませ〜ん(泣)

ジン 戦いは終わった…(笑)

パリス まさに知力の勝利だな。

ハークス まてまて、槍にロープを結んで外に投げ、木のウロから出してつっかえ棒にするという方法がある。

パリス おお、なるほど。冒険者らしい知恵だ。

ハークス つまりは、この木のウロ自体を破壊して、蓋をすれば、これで完璧。まさに封印!!空気もなくなって中の人間は南無南無チーン(笑)

ジン 土をかければもはや出てくる事もかなわないね(笑)

ウィン 運良
く私はバトルアックスなんて装備している。(笑)

GM (いかん。ラストバトルが…)何の、中にいるのが人間とは誰も言っていない。マンティコアとかかもしれないぞ。魔獣や幻獣は、その方法では仮死状態なるだけだと何かに書いてあった

パリス ……マンティコアはハシゴつかわねえよ。


ジン どの道出てはこれないじゃん。

GM あう…

パリス よ〜し、じゃあさっさとこの巨木を切り倒そう。

ハークス 「エンチャント・ウエポン」で打撃力アップ!!

GM 
いやぁぁぁぁ。やめてぇぇぇぇぇぇ…


こうして、洞窟の中の4レベル暗黒神官と白蝋ゾンビ総勢14体。ワイト一体は、文字どうり日の目を見ることなく、存在自体を抹消されました。
ついでに、洞窟内のお宝(魔晶石等)も永遠に日の目を見ることはありませんでした。
悲しみに暮れたGMは、このままでは腹の虫が収まらないので、もう一つのシナリオのラストバトル用の敵を出す事に決めました。


GM さて、1時間ほどで、そこには小高い土山が…

ウィン ふ〜〜疲れた疲れた(笑)

パリス 戦いの後はいつもむなしい…

ハークス 
今回は特にな(笑)

GM と、君等が休んでいると、後ろの方でガサガサと音がします。

ジン うにゃ?誰だ?

GM 見ると、チェインメイルを着た男が君達を見て唖然としています。見るとその後ろに二体のグールが付き従っている。やがて、チェインメイルの男がプルプル震えて…

チェインメイルを着た男「ま、まさか、司祭様を!?……お・の・れ〜!!」

GM とか言い始めてるよ。

ハークス …グール二体。ああ、向こう(報告シナリオの方)のボスか(笑)

GM そういうことは君は知らないの(笑)

ハークス ハイハイ(笑)

パリス ちょっと欲求不満気味だったんだ。相手してやるよ!!

ハークス パリスはあの戦士に向かうって。二人はグールのほうに行ってくれ。

ジン 盗賊のいるパーティーとは思えない戦力配分だね(笑)

チェインメイルの男 「死ねぇ!!」


実際3レベル暗黒司祭に3レベルモンスターのグール2体である。かなり危ない戦闘となった(特にパリスが)が、以外にもハークスの魔法がうなり危機を引っくり返す事に成功した。
シーン4−2「暗黒司祭の呪い!?」


パリス ふう。危なかった。

ウィン 今回はダイス目があんまり冴えなかったね。

パリス まあ、こんな時もあるさ。

ジン さて、どうするの?

パリス 帰って報告するんだろ。あの老人に(笑)

ジン ここは大丈夫かな?

ハークス もし大丈夫じゃなくなればその時来ればいいさ。

パリス よし、さっさと報告に行くぞ。

GM さて、エルフの集落に戻りました。相変わらず地面にエルフが寝転んでいます。

ハークス ハイハイ、起きなくていいよ。さっさと素通りして老人の家に行く。

ジン 
「老人」にこだわるね(笑)

ハークス 
アレは老人なんだ(笑)

GM はい、ではエルフの族長宅につきました。中ではエルフ数人が
「UNO」やってる。

パリス 
この世界にUNOがあるかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

一同(爆笑)

GM じゃあトランプやって遊んでる。

ハークス 
オレ等が命かけて戦っていたのに…

族長 「おっ帰り〜。いや〜無事かどうか心配したよ」

ハークス 
ウソ付けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!

(爆笑)

パリス 報告して早く帰ろう。カクカクシカジカ。

族長 「ほうほう。なるほど、それはサンキュ〜。これでもう安心だ。
夜もグッスリ寝られる」

ジン 今までも十分寝ていたと、知らないのに断言しちゃうよ。(笑)

パリス じゃあ報酬をもらおう……なんだっけ?

族長 「報酬?何それ?」

ハークス ………そういや報酬の話しなかったな。

パリス 有無を言わさず連れてこられたからな。

ウィン 
気がついていたけど、言わなかった。(笑)

ジン 
う、裏切り者〜(笑)

ハークス まあいいや。「助けたんだからなんかくれ」とでも言っておこう。

族長 「何か?じゃあ
キュウリ

パリス いらん!!別の!

族長 「じゃあ…
ナス?」

ハークス 他にはないのか他には!!

族長 「ん〜…
かぼちゃ

ハークス&パリス 
野菜から離れろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

一同(爆笑)

ジン ここのエルフには野菜が貴重品なのかもよ。「これは結婚の時、夫がプレゼントした大根ですの」とか言って(笑)

ウィン それ既に「タクアン」になってるよ(笑)

GM そんな事やってるとサイレン君が入ってくる。

サイレン「族長。彼等とは私が…」

族長 「そお?じゃあ任せたわ」

GM 族長はまた、カードやってるエルフの輪の中へ…サイレン君は宝石のついた見事なネックレスを差し出すね。

ハークス …なんでお前が、森の外に出ているか分かったよ。(笑)

サイレン 「我が部族は数百年前のドルイドとの交渉以来、外界とは隔絶した生活を続けているからな。人間の常識には疎いのだ」

ジン 
悪いけど、あれは「疎い」とかいうレベルではないぞ(笑)

サイレン 「まあ、それは個人によって多少の相違はある」

ハークス 
いや、ない。

サイレン 「(強調して)
あ・る

(一同笑)

サイレン 「まあ、今回の事は感謝している。君達のおかげでこの森も平和になった」

パリス はっきり言うが、お前達の怠慢のせいで勝手に危機になったと思うのだが…

サイレン 
「我々エルフは野蛮な戦闘を忌む種族だからな」

ハークス 
自衛ぐらいしろぉぉぉ!!(爆笑)

サイレン 「まあ、ほんとに我々ユニコーンの森のエルフ一同、君達には感謝している。もしこの次に何か在った時も極力君達におねがいする事だろう」

ウィン 次があるのか(笑)

ジン ウィン。自分の森でしょ。(笑)

サイレン 「もちろん。麗しきウィンに会う為にちょくちょく会いには行くが…(真面目な顔して)私の分析では周期的にここに災厄が襲っているようなんだ。」

ハークス ほう。前は何があったんだ?スケルトンか?

サイレン 「いや、魔獣の中でも大物の『フンババ』が現れた事がある。あの時は我が村でも数名死者が出た」

パリス おいおい、よく森林警備隊が全滅しなかったな。フンババってドラゴン並みの大物だぞ。セージチェックしてないけど(笑)

サイレン 「ああ、あの時はまだ森林警備隊どころかラムリアースという国すらできていなかったからな」

ハークス 
ちょとまて!!いつの時代だそれは!!

サイレン 「確か人間の時代ではカストゥ…なんとか王国が全盛期のころだったと聞く。」

パリス 
何百年前だああぁぁぁ!!

サイレン 
「次あった時も是非、君達に…」

ハークス&パリス 
死んでるわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

ウィン あたしなら生きてるかも。

サイレン 「私と5人の子供に囲まれて知る事ができるさ」

ハークス 災厄が起こるんだろうがぁぁぁ!!

ジン だめだ、やっぱりこの人たちに危機管理能力はない(笑)

GM てな感じで今回は終了〜

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