 |
|
この二人組ペット・ショップ・ボーイズは、エレポップのムーヴメントからやや遅れてシーンに登場したため、ヒューマン・リーグ、デペッシュ・モード、OMDといったその筋のイノヴェイターの後輩格にあたるものの、デビュー当時からシングルヒットを連発し、それら先輩グループをはるかに上回るセールスを上げました。これはそういったヒット曲をベスト盤で総括した後、新たな次元に突入した４枚目のオリジナルアルバムです。
パワフルなオーケストラヒットが印象的な「CAN YOU FORGIVE HER?」で幕を開け、軽快な「いつもはこんな僕じゃない」、浮遊感が心地良い「LIVERATION」とポップな曲のオンパレードですが、なんと言っても目玉はラストを飾るヴィレッジ・ピープルのカヴァー「GO
WEST」です。この曲のヒットによって彼らの知名度は飛躍的に上がり、世界的な人気を獲得しました。同系統ということではイレイジャーの方がはるかに歌がうまくアレンジもいいのに、なぜペット・ショップ・ボーイズの方が売れるんでしょうね。アレンジなんてこのくらい大味な方がかえって一般受けするんでしょうか。
ちなみにこのアルバム、レゴのようなブツブツのプラジャケがなかなかGOODです。
2003/02/27