ROY WOOD / MUSTARD

(1975)

 ブリティッシュポップ界きっての鬼才ロイ・ウッドがムーヴE.L.O.ウィザードを経て発表した2枚目のソロアルバムです。
 バンド在籍中に発表された1stソロに続き、このアルバムでもすべての楽器を一人で演奏するマルチプレイヤーぶりをいかんなく発揮しています。ポップ界でマルチプレイヤーと言えばポール・マッカートニートッド・ラングレンなどが思い出されますが、ロイの場合はジャケットの絵にも描かれているバグパイプやサックス、チューバ、ファゴットなどの管楽器、さらにチェロなどの弦楽器までこなすのがスゴいところで、むしろマイク・オールドフィールドに近いものがあります。内ジャケットにはこれ見よがしにそれらの楽器を弾きこなす彼の写真がちりばめられています。
 シングルカットされた2曲目「ANY OLD TIME WILL DO」、7曲目「LOOK THRU' THE EYES OF A FOOL」をはじめとして随所にフィル・スペクターやビーチ・ボーイズといった偉大なるポップの先達に対するオマージュが感じられます。特に5曲目の「WHY DOES A PRETTY GIRL SING THOSE SAD SONG」はブライアン・ウィルソンが乗り移ってるかと思うほどのデキです。でも、何も音質の悪さまでマネしなくてもいいのに…。この時代だと一人で何回も音を重ねていくうちにああなっちゃうんでしょうか。それとも単に予算の関係かな?。

2002/12/29


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